鶏が先か卵が先か  


 カミ という文字を見れば誰でも「神さま」を連想する

しかし日本では「神」という文字が伝わる前から「カミ」は居たのである

「カミ」という読み方も日本式であり、日本に入って来た時は「シン・ジン」

というのが正式な音なのである

なぜ「シン(神)」という文字が【カミ】という読み方になったのか?

おそらくは先住民の「カミ」のことを、【カムイ】と呼んでいたことによる

ものだろうと私は考えている

カムイ (kaーmuーi)という音はu-iと子音が連続するので(u)を省略して

KAMIになったのが定着し、その後大陸から意味の同じ「シン(神)」という

文字が伝わりその読みに「カミ」を当てたのだと思っている
 



元の文字は【申シン】

申という一文字で「カミ」を表す

自然の事物や自然のチカラを「カミ」として崇拝したことに由来する

その後、申すなどの意味にも用いられるようになったので、祭卓(さいたく)

を表す【示】を加えて【神】のことになったという


基本的にわが国には音が先に存在していた

その後大陸から「文字(漢字)」が伝わり、本来あった言葉に近い意味の

漢字をあてはめて使用するようになったのだろうと思う

日本に「難読文字」が多く存在するのは、このことが原因だろうと私は

考えている

「かな」で考える習慣にすると、別の世界が見えてくるかもしれない


人は日常的に「間違い」を犯す

その間違いを「間違い」として正さないことが奇妙な結果を招くことがある

新しい だれでも「あたらしい」と読むこの漢字・・・

じつは【あらたしい】と読むのが正しい読み方なのであるが、この言葉を

間違って「あたらしい」と読んだモノが定着し、正(ただ)さなかった故に

いつの間にか「あたらしい」と読むのが正しくなってしまった

例えば、「新(あら)たに購入」は、あ・ら・た・にと読むことでもわかります

あたらしい が正しければ、「あたらに購入」と読まなければ整合性が無い事になる

日本人はいつの時代も、「まあいいか」というグレーな処理をしてきたという見本かも

しれません

間違いは「間違い」であり、それ以上でもそれ以下でもありません

生活保護法に「日本国民に対し・・・」という条文があって、在日外国人に

支給するという間違いを犯しても、それを正さずに「まあいいじゃないか・・」

とうやむやにするところなど、日本人らしいという事かもしれません・・・


今では認知され正しい言葉とされているものに【一生懸命】という言葉がある

そもそもこの言葉は間違いから生まれて、自立してしまった言葉である


本来は【一所懸命(いっしょ・けんめい)】であり

親から受け継いだ「所領(しょりょう)」を命がけで守ると言う意味の言葉だった


ところが「所(しょ)」を「生(しょう)」と間違えて書くようになり、読みも

しょ→しょう に変わり、別の言葉として認知されてしまった代表例でもある


よく「本当はどちらが正しいのですか?」などという質問に対し

どちらも正しい言葉であり、正否を云々することはできない・・・

そんな答えを観ることができますが、私にすればビートたけしの

「赤信号 みんなで渡れば 恐くない」そのものの気がしています

みんなが当たり前のように使用しているから、もう間違いとは言えない

そんな馬鹿な話が日本では当然のようにゴロゴロしているのです


言葉は文化であると同時に民族の歴史であり遺産でもあると私は

常に感じています

文化だから変わるのは当たり前という学者先生には失望してしまいますが

日本語が理解できない日本人だらけになる日も、そんなに遠くない気がしています

変わることで開ける未来があり、失うものも多い

変わらないことで足踏みすることもあり、大事なものを見つけることも多い


幼稚園児から小中学生、高校生にいたるまで、英語教育にばかり

重点を置いていると・・・・

数十年後に、外国の日本語科の学生から、日本人に対し

「その日本語は正しくありません」

「あなたの日本語は間違っています」

そんな時代が来るような気がしています(笑)

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Posted on 2017/05/03 Wed. 22:25 [edit]

category: 文字・漢字

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